2011/05/17

PPS27参加報告(2)-メディナ編-

国際会議に行って一番困るのが夕食です。いわゆる横飯といわれる英語を喋りながら食事をしなくてはならない機会が多くなります。

ホテルでの食事もいいですが、マラケシュといえば世界遺産の旧市街の中心にあるジャマエルフナ広場の文化空間ですので、そこに行ってきました。ホテルからフナ広場まで30DHM(300円)くらいです。今回は写真が多いので気楽に見てください。



旧市街を走る馬車

フナ広場の入り口付近

フナ広場の郵便局

フナ広場のきれいな方のおみやげ物売り場

さるまわし

オレンジジュースの屋台(1杯40円)

なつめヤシなどのドライフルーツの屋台

先日のテロ現場付近(ちょっと危険)

フナ広場円形

生地などを売っている屋台

にぎやかな食べ物の屋台(マトンなどが食べられる)

エスカルゴの屋台

1杯100円で山盛りのエスカルゴ

エスカルゴとはつまりカタツムリですね。取り出して食べます。


一つ一つ取り出して食べるのが楽しい

オレンジジュース屋台のお兄さん

パンなども充実

たくさんの人が行き交うフナ広場

フナ広場名物の元祖ユーホーキャッチャー。
小さなタイヤをつるして、ペットボトルを倒します。


旧市街のシンボルのモスク


フナ広場のレストランで食事したときのイタリアの友人との写真

チキンのタジン鍋。これが実にうまい。

レストランからフナ広場を望んだところ

レストランの中(3F)


PPS27参加報告(1)

久しぶりの更新となりますが、今後ともみなさんどうぞよろしくお願いします。


5月9日から5月13日までモロッコのマラケシュで開催された27th Annual Meeting of Polymer Processing Society (PPS27)に参加しました。モロッコには成形加工のコミュニティーがあるわけではないので、今回はカナダでの修行を終えて郷里に戻ったBousmina教授が、故郷で錦の御旗を掲げる的な印象を受けたりもしました。彼は、モロッコではミスターサイエンスと呼ばれているそうです。Bousmina教授は会場の隅々に気を配り円滑な会場運営を支えておられました。

マラケシュまでは、日本からの直行便が無く関西国際空港からエミレーツ航空でドバイ経由でカサブランカまで行き、そこからロイヤルエアーモロッコでマラケシュまで移動しました。合計20時間以上の長旅でした。関西国際空港-ドバイ間は、搭乗率が70%と両サイドの席が空いていたのでゆったりと過ごすことができました。ところがドバイ-カサブランカはほぼ満席であり窮屈な機内での9時間近いフライトはかなり堪えました。カサブランカ-マラケシュ間は飛行時間が40分程度なのであっという間のフライトでした。カサブランカ-マラケシュは飛行機以外に、鉄道で5時間、タクシーで3時間というルートで来た方もいました。カサブランカまではヨーロッパ経由で来る場合は経由地で一泊というルートもありました。

カサブランカ空港から望む風景


モロッコはフランス語とアラビア語が通じますが、英語もそこそこ通じます。だいたい最初はフランス語で話しかけられます。また、やたらと客引きが多く最初のうちは往生しましたが、対応の仕方になれると特に気にならなくなりました。
カサブランカ空港の案内標識(まともにわかるのは、図とBoardingのみ)

会議はホテルマンスールアブダビに隣接した大きな会議場で行われました。前日の5月9日のウエルカムパーティーは参加できませんでしたが、5月10日からの会議は予定通り参加することができた。今回は直前のテロなどの影響で直前のキャンセルがとても多く、開催当日までプログラムが確定していなかったようでした。私の発表は、日本を発つ前にプログラムを確認したところ自分の発表がプログラムから無くなっており、あわてて実行委員会に連絡し二日目の午後にプログラムに入れてもらいました。しかし、初日(5月10日)にプログラムを確認してみると、自分の発表が初日の午後に登録されており、またまた慌てて準備をした次第です。

会場のホテル

みずみずしいオレンジの木


初日のプレナリー(基調講演)はオランダのマイヤー先生がレオロジーと成形加工について、主に構成方程式による解析を発表されていました。マイヤー先生の発表は成形加工のイントロとしての位置づけがあるためか、ご発表はいつも同じような内容なのですが、いつも基本を思い起こさせてもらえて勉強になります。ポリスチレンなどの常温で脆性なポリマーをローラーに通して圧延すると延性が生じるというビデオが今回も気になりました。ローラーを通した試料を発泡させるとどうなるのだろうか?

発泡セッションのキーノートはRMITのSati Bhattacharya先生でした。ナノコンの発泡のお話をされていましたがあまり研究は進んでいないようです。ナノコンを入れるとガスの溶解度が下がる理由をポリマーがナノクレーにインターカレートされるからだと述べられていましたがほんとなのでしょうか。そのあとの一般講演は材料や条件を変えて発泡させ力学強度などを測定したという発表ばかりでした。発泡現象のメカニズムに迫るようなものは無かったです。

午後からは、同じ研究室の博士後期課程1年(D1)のラヒダさんがキーノートをされました。D1でキーノートに推薦されるというのはとてもすばらしいことで、彼女の日頃の地道な研究が認められたといってもいいでしょう。講演タイトルは、CO2 induced reinforcement of mechanical property in Polyolefin based nanocellular foams(ポリオレフィン系ナノセルラーフォームの二酸化炭素により誘起された力学的性質の強化)です。発表内容もよく整理されており、よどみなく時間内にきっちり終わるように発表していました。二酸化炭素によるポリマーの結晶化が材料強度の向上につながり、強いては発泡前の材料よりも材料強度が向上する場合があるという内容です。発泡させれば強度が落ちるというのは当たり前と思っていましたが、二酸化炭素の威力には驚かされます。質問は、材料のタクシティーについて、発泡体の密度について、結晶化が進行しているのに脆性が表れずに延性があるのはなぜかという内容でした。

私の発表はラヒダさんの2件後に行いました。タイトルは、Production of porous polymeric films with unimodal or bimodal pore-size distributions via depressurization- and photopolymerization-induced bubble nucleation in low-viscosity UV-curable monomer/high-pressure CO2 solutions(低粘度紫外線硬化樹脂と高圧に酸化炭素溶液中での減圧誘起と光重合誘起の核生成による単分散・二様分布の多孔フィルムの製造)です。紫外線硬化樹脂のきわめて速い重合を利用した気泡成長の停止を実験と理論により説明したあと、減圧発泡と光誘起重合発泡を組み合わせて発泡を2回起こさせることで二様分布の発泡フィルムを作成するという研究です。

質問内容は、理論解析で臨界核からの気泡成長シミュレーションを行っているが、臨界核の大きさがシミュレーション結果に影響を及ぼすのではないかという質問でした。まさしくその通りで、臨界核をいかにして規定するかが今後の課題です。他には、どのような応用が考えられるかということで、メタマテリアルとしての応用を考えていると述べました。また、パク先生からはシミュレーションに用いた紫外線硬化樹脂の粘度変化の実験結果をフィッティングする式を詳しく教えて欲しいと言われました。

発泡セッションの最後のキーノートは、Alstadt先生のPEIなどの熱可塑性材料を使用したプリント基板材料の開発でした。もっぱらリジット基板の低誘電率化を狙っているようでした。他にも無機材料を混ぜてコンポジットとすることも取り組んでおられました。既に基板ができているようで、実用化に近い研究をされていました。発泡で基板材料を作る研究は、孔径も大きく、正直どうかな?とおもところもありますが、押出発泡で発泡シートを作って回路を描いているのは感心しました。

海外の学会に行くと毎回悩みの種の一つが、食事です。今回は、朝はホテル代に、昼は学会費に含まれていました。夜は各自でということでしたが、マラケシュで一番有名な観光地のメディナの屋台に行くことにしました。詳しくは、その2でご紹介します。

今回のPPSはナノコンポジットに関する研究が4日間2会場で並行して発表されました。
多くのPPSのメンバーにとってナノコンポジットは応用範囲の広い魅力的な材料であり、研究対象として人気があるようです。そのなかでも岡本先生の基調講演は今後のナノコンポジットの研究を指し示すべく大変勉強になるご講演でした。特に、ナノコンポジットの剥離の解析が興味深かったです。

また、発泡関係ではパク先生が一人気を吐いておられました。高圧ガス中の一軸延伸下での発泡の可視化など、メカニカルエンジニアであるパク先生ならではのご研究を発表されていました。一軸延伸だけでなく、剪断の可視化装置も完成されており、先生の強みを生かした魅力的なご発表でした。

岡本先生もパク先生もランブラアワード受賞者ですが、このように学会の重要な賞を受賞した先生方がPPSを引張っていてくれていることがこの学会のいいところだなと改めて思いました。今年の受賞者は、レオメータにつけられる伸長粘度の測定装置を開発された方でした。これまでのESRやEVFとは異なり、山形大学の小山先生が開発された方式をレオメータに取り付けられるように小型化したようでした。PCの調子が悪く動画が見られなかったのが残念でした。









2011/02/05

ブイヤベース

昨日は妻の誕生日ということもあり、
ブイヤベースを作りました。このほかにもフランスパンを焼いたり、ピザを焼いたりと
なかなか大変でしたが、誕生日ということで頑張りました。サラダは妻の手料理です。
ブイヤベースは予想以上においしくて、魚介のだしがきいたまろやかな仕上がりになり、
とても幸せな気持ちになりました。

デザートはグラマシーニューヨークのあまおうはちみつロールを食べました。
毎年、期待を裏切らない、しっとりとしたとてもおいしいロールケーキですね。
最近は、食べ物系が多いですが、研究がメインのブログですので、今後ともどうぞよろしくお願いします。


ブイヤベースのレシピはYahoo!レシピの
http://recipe.gourmet.yahoo.co.jp/U000785/
を参考にさせていただきました。
材料は、手に入るものでアレンジしました。


タラ...4切れ
有頭エビ...4尾
アサリ...20コ
タマネギ...1/2コ(薄切り)
ニンジン...小1/2本(せん切り)
セロリ...1本(みじん切り)
オリーブ油...大さじ2
ニンニク...1片(つぶす)
赤唐辛子...1本
トマトペースト...大さじ1/2(9g)
サフラン...ひとつまみ
ローリエ...1枚
白ワイン...1/2カップ
水...約9カップ
塩...10gくらい
コショウ...少々

としました。


LabVIEWと研究

日本ナショナルインスツルメンツ株式会社(以下、NI)が販売しているLabVIEWというプログラミング環境とデータ取込ボードを愛用している。LabVIEWとは一言で言えば、アイコンをつなげていくことでプログラムを作成可能な言語となるのかもしれないが、なかなか奥の深いものである。

http://digital.ni.com/worldwide/japan.nsf/main?readform

私は小3のころからアセンブラなどの低級言語やN88 BASICなどの高級言語を使ってプログラミングを独学で勉強してきた。CやJavaなども書いてきたが、コード量の多くなる言語は苦手で、実行速度よりも、開発速度の速い言語を好んできた傾向にある。最近では、MATLABとLabVIEWがお気に入りである。

キャラクターベースのプログラミング言語に慣れ親しんでいるとLabVIEWは強烈なカルチャーショックを受ける。While文は繰り返したいアイコンを枠で囲むとか???なとまどいが最初はあった。

LabVIEWを始めなくてはならなくなったきっかけは、あるPJで熱伝導率計を作成しなくてはならなくなったからだ。アナログインプット、アナログアウトプット、4つのPID制御、4入力、3出力の制御系を組むためにNIの営業マンと相談し、有料セミナーを受講し、同時にComapctDAQとDAQモジュールを購入した。セミナーはとてもよく短期間でLabVIEWの神髄を習得できた。CompactDAQでのLabVIEWプログラミングもサクサク進み、1ヶ月ほどで、プロトタイプが完成し、3ヶ月ですべての要求定義を実装することができた。
私のような素人では、キャラクターベースの言語では到底不可能な開発スピードはLabVIEWならではである。

一旦、LabVIEWを習得すると様々な機器の制御ができるようになる、というかしてみたくなる。研究室内のあらゆる装置が私のプログラムで動いている。一例を挙げると、
・熱伝導率系(ガードヒータ法)
・磁気浮遊天秤の高圧ポンプと高温サーキュレータの設定値制御
・可視化装置の圧力と制御とビデオ撮影の同期
・誘電率測定装置のネットワークアナライザーの装置制御
・レオメータのアナログデータの取込とデータ解析
・Photo DSCのUVランプとの同期
・real time FT-IRのUVランプとの同期
・一方向温度場可視化装置
などなどである。

NIはLabVIEWという開発環境とデータ取込ボード(DAQ)を同じ会社が販売しているので、両者の親和性が、つなげば動くため大変扱いやすい。MATLABもSIMULINKなどで似たようなことを実現できるが、別途データ取込ボードを用意しなくてはならず、煩雑かなと思う。私にとってのMATLABは、大規模行列の解析ソフトである。MATLABもコード量が少なくて済むので、プログラムが楽だし、適度に早い。

話は飛んでしまうが、LabVIEWとDAQ製品はFPGAや画像解析の機能も充実しているので、今後は、画像解析データをもとにした相分離過程の構造制御のためのプロセス制御をやってみたい。材料プロセスのためのプロセス制御系をLabVIEWなら簡単に構築できるので、化学工学分野でも今後は利用する研究者がもっと増えてくるのではと思っている。

もっとも、私がこれらのソフトを気兼ねなく使用できる理由は、私が所属している京都大学がLabVIEWとMATLABのサイトライセンスを提供しているためである。この環境はとても恵まれていると思う。

2011/01/22

音声認識ソフト AmiVoice

大分悩んでいたんですがついに買ってしまいました。
このブログは、 AmiVoice で書いています。今までキーボード使って入力していたわけですが、声による入力というのは初めてキーボードを使い始めたときのような戸惑いを感じてしまいますね。

例えばアルファベットの A はどこだったっけかなあとキーボードの配列を探すように、この文章を入力するには頭のように発音したら良いのだろうということを喋る前に一瞬考えてしまうわけです。

自分のしゃべった言葉が文字になるのはとても面白いのですが、誤変換があるとそこにカーソルを持っていって直すのがかなり面倒くさいです。しかし、キーボードを打って文字を入力するよりは早く入力できるので、これから認識精度が上がっていくと修正する時間が減って最終的な文章入力にかかる時間が減っていくのだろうと期待してます。

使い始めて30分ですかまあまあの合格点だと思います。それにしても人間の脳みそがというか耳はこれ程曖昧な音声というものを理解してるんだなあと改めて感心させられました。

2011/01/01

謹賀新年

新年明けましておめでとうございます。
旧年中は皆様に大変お世話になりました。
今年の夏にブログを再開して以来、2650ページビューもの
アクセスをいただくことができました。
どうもありがとうございます。

本年も昨年以上に明るい話題、ホットな話題、ディープな話題を
このブログでは取り上げていきたいと思います。

また研究ではフレキシブル低誘電率膜、ジェルネイル、BTHN(ボトムアップ・トップダウンハイブリッドナノファブリケーション)、コークス製造、紫外線硬化樹脂溶液の凍結による構造形成、紫外線硬化樹脂の硬化過程の解析、発泡の基礎研究(からみ合い点間分子量と核生成、射出発泡成形のシミュレーション、粘弾性と核生成、紫外線硬化樹脂の発泡など)など多くのテーマを同時並行的に進めていく所存です。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

瀧健太郎

2010/12/26

クリスマス

我が家でも家族3人のクリスマス会を開きました。
今年はどういうわけか、小生が料理を担当することになりまして、
12月25日の午後はずっと料理をしておりました。ホームベーカリーが大活躍でした。

メニューは、マルゲリータピザ、サルディーニャピザ、サーモンとモッツァレラチーズのサラダ、フライドチキン、イングリッシュマフィンです。


そして今年は、Gramercy New Yorkのパブロアケーキをいただきました。
ホールのケーキを家族で分け合って食べるのは楽しいですね。

今年も皆様に大変お世話になりました。ありがとうございました。
皆さんよいお年をお迎えください。
また来年もどうぞよろしくお願いします。