2011/12/25

クリスマス

今年も家族でクリスマスを過ごすことができました。
昨年に引き続き、私が料理を担当し、妻は予約していたモンシュシュのクリスマスケーキを買いに行ってくれました。

 メニューは昨年と変わらず、ピザ、フライドチキン、フライドポテト、ブイヤベースです。ブイヤベースは有頭エビを使うとこくがでておいしいのは今年もでした。サラダは妻が作ってくれたものです。
 ピザはフライパンで焼いたのですが少し焦げてしまいました。後日、ピザだけリベンジして、オーブンで焼いたらおいしくできました。メーリークリスマス!

2011/11/20

ネイルエキスポ2011に参加

今年もネイルエキスポに参加してきました。ジェルネイルを研究する者にとって業界の情報を肌で感じることができる大切なイベントです。

会場は東京ビックサイトの東ホールで、去年よりも会場は広く感じました。イベントスペースと各ブランドのブースがうまく分かれていて、とても見やすかったです。

会場 東京ビックサイト
訪問日 11月20日


さて、今年の感想ですが、次のようなことを感じました。

  • 託児所 子供を連れてネイルエキスポに来ることができるようになっていました。

  • 国産ジェルネイル すべて国産で安全性をアピールしていたブランドがありました。

  • アジア勢の台頭 今年は前回にもまして中国や韓国のブースがにぎやかでした。

  • 紫外線を当てると色が変わるネイル フォトクロミック技術を応用して、紫外線が当たると色が変わる何ともきれいなジェルネイルが紹介されていました。色の変化から簡易的に日中の紫外線強度を知ることができるそうです。
  • LEDとランプ 昨年はLEDが席巻するかなと思っていたのですが、従来の紫外線ランプもまだまだ使われていました。
来年も参加して、しばらくは定点観測を続けるつもりです。

2011/10/01

超臨界二酸化炭素雰囲気下での高分子の表面張力測定

最近、ある人に頼まれまして眠っていた懸滴法による表面張力計を復活させました。
ただ復活させるのではなく、もともと別の用途に設計されていたこの装置を
表面張力を測るための装置にグレードアップしました。

  • 専用マイクロスコープ用光学系の追加
  • 超臨界二酸化炭素用の圧力制御の実装
  • オートフォーカス機能の実装
  • 懸滴の画像処理プログラムの実装
  • Sanchez-Lacombe状態方程式による密度計算と表面張力の計算

実装関連はLabVIEWで行いました。



送信者 光あてて樹脂かたまる日記

2011/09/06

「エレクトロニクスにおける超先端材料とプロセス」シンポジウムに参加


化学工学会エレクトロニクス部会が主催した
 「エレクトロニクスにおける超先端材料とプロセス」
日時:平成 23 年 9 月 5 日(月) 12:30-18:00
場所:京都大学 桂キャンパス
というシンポジウムに参加してきました。

簡単に感想を述べます。

先端材料・技術革新による成長戦略      大林元太郎(東レ)
東レでエレクトニク関連の製品を長年手がけてこられた方のご講演でした。いかにして技術の芽を育てて、製品に繋いでいくかをポジ型ポリイミドを例に教えてくださいました。素材に強い日本というパンチの効いた講演でした。

 メタマテリアル                田中拓男(理化学研究所)
化学屋の私にはやや難しかったのですが、メタマテリアルが共鳴を利用して、比誘電率や非透磁率を変化させることができ、自然界にない物性を持つ材料をミクロな周期構造から作り出すことができるということを教えてもらいました。

 非線形効果による新規メモリー    平尾一之(京都大学)
フェムト秒レーザーでガラスの内部を変化させて色々な材料を作り出せることを教えてもらいました。従来は一点一点描画しなくてはならなかったフェムト秒レーザーでの加工は、今では液晶を使った多点同時描画が可能となり、加工時間がとても短くなり応用範囲が広がっているようです。

 カーボンナノチューブ応用に向けた成長技術および実装・放熱応用         岩井大介(富士通)
カーボンナノチューブを回路基板の導線として使用する方法を紹介してくださいました。様々な技術的課題を克服しながら、一歩一歩実用化に向けて研究を続けていらっしゃる様子が感じられました。技術とアプリケーションがマッチするまで辛抱強く開発を続けることができれば死の谷を越えられるのかなと思いました。

 熱電素子最前線               山本  淳(産業総合研究所)
熱から電気を取り出せる熱電材料について、材料とプロセスについて解説していただきました。いくらいい材料ができても、実装でコストがかかりすぎると普及しないのだなと感じました。材料開発のブレークスルーと非常に高温での実装技術という難しい課題が残されているように思います。

2011/08/14

2011年の夏休み

今年の夏休みは京都府南丹市の美山町に1泊してきました。
美山町には、集落のほとんどがかやぶきでできた「かやぶきの里」があります。
京都市内から車で1時間30分くらいでこんな別世界にたどり着けます。



この集落の「またべ」という民宿に泊まりました。
http://www.miyamanavi.net/yado/matabe.htm
この集落にはかやぶきの民宿が他にも二つあります。
写真は、民宿またべの様子です。


民宿の近くでは、鮎のつかみ取りをやっていたので参加しました。がんばって鮎をつかもうと思ったのですが、ほかのうまい人に全部持って行かれてしまいました。主催者のお情けで、鮎を分けてもらいました。


民宿で塩焼きにしていただきました。焼き代150円でおいしく調理してもらいました。


夕食は、とりすきをいただきました。地鶏のとりすきでしたので、弾力があってとてもおいしかったです。


美山町でのベストショットはこちらです。去年の白浜とほとんど同じポーズですね。

2011/08/09

査読した論文数

最近、毎週のように査読をしています。中にはへんてこな論文もあるわけですが、査読をやっていると自分が論文を書くときにディフェンスすべき内容がわかるようになりますね。また、論文を書くというモチベーションがわきますね。
以下は、年ごとの査読した論文数です。しっかし、今年は多いな。


2011/08/06

Photo DSCによる紫外線硬化樹脂の硬化過程の解析法(実践編)

Photo DSCによる紫外線硬化樹脂の硬化過程の解析法(実践編)を掲載しました。
ご質問等ございましたらお知らせください。













2011/07/31

American Chemical Society (ACS)が提供する論文の書き方

ACSのメールリストから論文の書き方についてビデオのリンクが送られてきました。
Publishing Your Research 101というプロジェクトのようで、現在3つめまでのビデオが
公開されています。


Episode 1: How to Write a Paper to Communicate Your Research Professor George Whitesides of Harvard University answers key questions about manuscript preparation.
Episode 2: Writing Your Cover Letter Drs. Richard Eisenberg, TImothy P. Lodge, Paula T. Hammond, and Jason H. Hafner address some of the key questions about cover letters
Episode 3 :Selecting Peers to Suggest as Reviewers 

一つめのWhitesides先生のビデオが印象に残りましたのでご紹介します。
仮説を立ててそれを科学的に検証することで論文を書くという当たり前のスタイルを説明されています。


Videos

Audio



2011/07/24

研究紹介

最近は研究分野が多岐にわたり、色々なつながりができつつあります。そこで、これまでの研究を論文とともにふりかえりつつ、現在の研究内容を紹介させていただこうと思います。どうぞよろしくお願いします。

私は、博士後期課程において高分子微細発泡成形の可視化観察とモデリングという研究テーマを与えられた。この研究では、高分子中で気泡が生成し成長する様子をその場観察可能な可視化実験装置及び画像解析システムの開発と実験結果の数値シミュレーションによる解析を行った。私が在職している京都大学は世界的に見てもトップクラスの高分子の研究者が多数奉職されており、化学工学が専門でも高分子の知識が乏しかった私は、多くの先生方からのご指導をいただきながら研究を進めてきた。

高分子の微細発泡成形とは、高分子中に無数の気泡を発生させる一連の成形加工法のことである。この成形法で作られた高分子発泡体は、断熱材、衝撃吸収材、防音材、軽量材、低誘電率材、液晶テレビ用の光反射材など様々な用途において実用化されている。国内市場の規模はおよそ2000億円である。従来、高分子発泡体の製造には気泡のもとになるガスとしてフロンや代替フロンが使用されてきた。しかし、これらの物質はオゾン層破壊係数や地球温暖化係数が高いため、モントリオール議定書や京都議定書において製造や使用が制限されている。そのため発泡成形業界は新たなガスとして環境負荷の低い窒素や二酸化炭素を代替ガスとして1990年代後半から研究を開始した。

高分子発泡成形に関する代表的な物性として、ガスの溶解度、拡散係数、高分子の粘度、表面張力がある。これらの物性は、フロン系ガスから低環境負荷の二酸化炭素などに切り替えるだけで、がらりと変化してしまい、従来の発泡成形の操作条件では従来と同等品の発泡体が製造できなくなることが明らかになった。そこで、発泡成形の原理原則に戻り研究開発すべきだという気運が高まったが、発泡成形の学術的な研究は、私が研究を始めた当初はほとんど成されておらず、原理原則が何であるかさえ私にはわからない状況であった。

そこで、私は指導教員の下、発泡成形の物理現象を解明すべく、高分子へのガスの拡散係数と溶解度を測定する装置の開発、気泡核が生成する過程、気泡が成長する過程、気泡同士が合一する過程について可視化観察可能なオリジナルの実験手法を考案し次々に新しい成果を発表することができた。[1-7] オリジナルの実験手法を頼りに、数多くの民間企業から多くの解析依頼の申し出があり、実用的な系での解析も行った。

高分子発泡成形では、拡散過程と核生成成長過程が関係することから、従来の化学工学が範疇としてきた輸送現象論のなかで拡散方程式や運動方程式で支配される現象の研究をしてきたことになる。そのため、同様な輸送現象が関与する乾燥プロセスによる構造形成の研究にも着手した。[8-14] その後、助手として同じ研究室に奉職することになり、博士後期課程での経験をふまえて、発泡体の気泡径を数十nm以下までの微細化を目指した新たな研究を開始した。[15, 16]

発泡成形を超える新たなテーマ探しにも着手した。[17-20] 私がこれまで続けてきた研究について見直し、私自身の強みとして、実験装置の開発能力と輸送現象論をベースとした数値モデリング能力にあると考えた。そしてさらにフィールドを広げるために、化学反応を伴う反応拡散過程の輸送現象論に研究対象を広げることにした。

そこで2009年頃から反応拡散系の輸送現象として、UV硬化樹脂の反応系コーティングプロセスの解析を研究することにした。UV硬化樹脂の国内市場規模は1600億円である。UV硬化樹脂はUV(紫外線)を照射すると瞬時に硬化する工業材料で、iPad(R)などの傷つき防止用のハードコートや、フロアーコート、光ファイバー、接着剤、銀歯などの代わりに使われる歯科補填材、半導体のポジレジストなど実に多くの応用分野がある。

このUV硬化樹脂の硬化過程は、モノマーが重合する過程から成り、モノマーの重合と重合の阻害剤となる酸素の拡散が競争しておこる過程である。多くの反応が数秒以内に完了するため解析が難しく、世界的に見ても真の反応速度定数を測定することは未だにできていない。硬化過程の現象論的な解析はこれまでも多く成されてきたが、輸送現象と反応工学的な立場からの解析は不十分であり、UV硬化プロセスには設計方程式や実プロセスでの検証といった視野での研究は皆無である。また、多くのUV硬化プロセスはモノマーの蒸発を伴い、硬化膜内での組成分布ががときとして深刻なトラブルになるが、乾燥と硬化反応を組み合わせた研究例もない。

そこで、UV硬化樹脂の基礎研究を始めるために、従来私が研究してきた高分子の微細発泡成形とUV硬化樹脂の特性を活かした「光誘起相分離による革新的低誘電率膜成形プロセス」をNEDO・新エネルギー産業技術開発機構の若手グラントに応募し、研究費を得ることができた。この研究費をベースに、最先端の分析装置を複数購入し、かつ新たな低誘電率膜の製造プロセスを構築し、これまでよりも1/10 ~ 1/100も処理時間が短く誘電率の低い膜を作成することができた。[21] 低誘電率膜は、高速情報通信時代に無くてはならない材料であり、さらなる高速化のために既存製品の低誘電率化が渇望されている。本年5月に無事に中間審査を突破し、残り2年間で大面積の低誘電率膜が製造可能な装置の開発を行う。

UV硬化樹脂の新たなアプリケーションの一つに、ジェルネイルと呼ばれるものがある。ジェルネイルとはUV硬化樹脂を爪に塗りオシャレを楽しむ方法で、従来のマニキュアに比べて長持ちすることや光沢の良い膜を作成できることが人気のある理由である。ジェルネイルなどのネイルケア産業の国内市場は2000億円であり拡大を続けている。

もともとUV硬化樹脂は工業材料として使用されてきており、強いUV強度と不活性ガス雰囲気下で残留モノマーが残らないように硬化されてきた。しかし、ジェルネイルでは、ネイルサロンや一般家庭で使用されることが想定されるため、強い紫外線を発するランプや窒素ガス発生器などを使用することができず必然的に未反応モノマーが残留する条件が整っていると言える。私はこのような状況を鑑み、ジェルネイルにおいて安全な施術法を研究するに至っている。また、UV硬化樹脂の基礎研究の立場から見てもシンプル且つこれまで誰も研究していない内容であるため、有用性が極めて高いと考えている。すでに、ジェルネイルに関して発熱や残留モノマーの定量的な評価方法を提案し、民間企業と情報交換を行っている。

発泡成形の研究で培った拡散系の輸送現象に化学反応を取り入れることで反応拡散系の相分離プロセスの研究を始めた矢先に、銑鉄用コークスのモデル化の研究をしてみませんかとお誘いを鉄鋼協会から個人的にいただいた。銑鉄用コークスは、高炉の中に鉄鉱石と互い違いに敷き詰められており、鉄鉱石の還元と熱源に使われる非常に重要な工業原料である。銑鉄の善し悪しの7,8割はコークスで決まるとされている。国内の銑鉄用コークスは売買されることはないが、鉄鋼製品の市場規模から類推すると1兆5千億円の市場規模がある。

銑鉄用コークスの原料は石炭である。これまで日本企業はコークスに最適な石炭を世界中のどこからでも購入することができたが、最近の中国のめざましい発展により、日本企業はコークス原料用の石炭購入で買い負けている。しかたなくコークスに不適な石炭をどうにかこうにかして使用しているが、そもそも石炭がコークスになる過程の理論的な解析が不十分であるため膨大な試行錯誤が続けられている。石炭からのコークス生成過程は、石炭が熱により分解し、揮発成分が化学反応により生成し、ぶくぶくと泡になり空隙を形成する。空隙の周りが熱により硬化することでコークスができるものと考えられている。そこで、気泡の生成と成長過程の可視化とモデリングに詳しく、反応拡散系の輸送現象を得意とする私に白羽の矢が立てられ、一緒に研究することになった。

現象を厳密に扱えば到底モデル化ができないコークス生成過程を化学工学的なセンスでモデル化し、気泡の生成、成長、合一の数値シミュレーションを可能にしている。この知見をもとに、コークスに適さない石炭からも良質のコークスを製造するためのプロセスを提案することが私に課せられた責務である。コークス問題は日本の鉄鋼業の生死をかけた熱い戦いでもある。

日本の化学系産業は新興国の台頭と先進国との熾烈な競争にさらされ、有用な化学原料資源を持たない我が国はきわめて厳しい状況におかれている。化学工学を専門とする学者は、自分の強みを最大限に発揮して、なりふりかまわず日本の化学産業を支えて行かなくてはならない。さもなければ日本の未来は暗く希望のないものになる。高度成長期に化学工学が勃興を極めたように、今の時代に、化学工学者ができることはきわめて多い。

研究紹介では、学術的な進歩を述べることが慣例であるが、あえて私の研究と産業界との関わりについて述べた。産業界との連携の基礎となる基礎研究は、実際に使われてこその基礎研究である。学者は、勝手に問題を設定し専門家を名乗ることができる希有な職業である。産業プロセスから問題を見つけて、産業に役立つような実践的な研究をすることができる学者であり、今まさにそれを目指している。

プラスチック、UV硬化樹脂、低誘電率膜、爪、コークスと研究対象は多岐にわたるが、その背景にある物理現象は、反応拡散と相分離であり、化学工学がこれまで脈々と研究対象としてきたものである。プロセスの裏に隠れた現象を見いだし、化学工学の手法で問題解決をしていく。できることなら、このようなことをさらに広げていきたい。


1. Taki, K.; Tabata, K.; Kihara, S.-i.; Ohshima, M., Polymer Engineering & Science 2006, 46 (5), 680-690.
2. Taki, K.; Nitta, K.; Kihara, S.-I.; Ohshima, M., Journal of Applied Polymer Science 2005, 97 (5), 1899-1906.
3. Taki, K.; Yanagimoto, T.; Funami, E.; Okamoto, M.; Ohshima, M., Polymer Engineering & Science 2004, 44 (6), 1004-1011.
4. Taki, K.; Nakayama, T.; Yatsuzuka, T.; Ohshima, M., J. Cell. Plast. 2003, 39 (2), 155-169.
5. Taki, K., Chem. Eng. Sci. 2008, 63 (14), 3643-3653.
6. Taki, K.; Kitano, D.; Ohshima, M., Industrial & Engineering Chemistry Research 2011, 50 (6), 3247-3252.
7. Sharudin, R. W.; Nabil, A.; Taki, K.; Ohshima, M., Journal of Applied Polymer Science 2011, 119 (2), 1042-1051.
8. Todo, M.; Park, J.-E.; Kuraoka, H.; Kim, J.-W.; Taki, K.; Ohshima, M., J. Mater. Sci. 2009, 44 (15), 4191-4194.
9. Kim, J.-W.; Taki, K.; Nagamine, S.; Ohshima, M., Langmuir 2009, 25 (9), 5304-5312.
10 Kim, J.-K.; Taki, K.; Nagamine, S.; Ohshima, M., Journal of Applied Polymer Science 2009, 111 (5), 2518-2526.
11. Todo, M.; Kuraoka, H.; Kim, J.; Taki, K.; Ohshima, M., J. Mater. Sci. 2008, 43 (16), 5644-5646.
12. Kim, J.-W.; Taki, K.; Nagamine, S.; Ohshima, M., Chem. Eng. Sci. 2008, 63 (15), 3858-3863.
13. Kim, J.-K.; Taki, K.; Nagamine, S.; Ohshima, M., Langmuir 2008, 24 (16), 8898-8903.
14. Kim, J.-K.; Taki, K.; Ohshima, M., Langmuir 2007, 23 (24), 12397-12405.
15. Taki, K.; Waratani, Y.; Ohshima, M., Macromol. Mater. Eng. 2008, 293 (7), 589-597.
16. Otsuka, T.; Taki, K.; Ohshima, M., Macromol. Mater. Eng. 2008, 293 (1), 78-82.
17. Adachi, H.; Taki, K.; Nagamine, S.; Yusa, A.; Ohshima, M., The Journal of Supercritical Fluids 2009, 49 (2), 265-270.
18. Nakai, S.; Taki, K.; Tsujimura, I.; Ohshima, M., Polymer Engineering & Science 2008, 48 (1), 107-115.
19. Ogawa, H.; Ito, A.; Taki, K.; Ohshima, M., Journal of Applied Polymer Science 2007, 106 (4), 2825-2830.
20. Funami, E.; Taki, K.; Ohshima, M., Journal of Applied Polymer Science 2007, 105 (5), 3060-3068.
21. Taki, K.; Okumura, S., Macromolecules 2010, 43 (23), 9899-9907.

2011/07/21

ラドテック研究会入門講座(大阪)で講演

7月13日に、私も幹事をさせていただいておりますラドテック研究会のUV/EB入門講座で講演を指せていただきました。この講演会では、大学の先生や企業の研究者が、主に企業の若手社員に紫外線や電子線硬化の初歩的な内容を講義するものです。

総論、モノマー、開始剤、照射装置、測定法、UVインクと多岐にわたる内容が説明されてました。とくにBASFの方の開始剤についてのご説明はとても勉強になりました。

私は、real time FT-IR、photo DSC、photo rheometerの3種類の測定法で、紫外線硬化樹脂の硬化過程を追跡する際の方法や再現性向上のために気をつけておかなくてはならない点を説明しました。


講演会は、以下の講師の方に講演していただきました。
第30回UV/EB表面加工入門講座(大阪)

期 日:2011年7月13日(水)9:30~16:40
会 場:大阪科学技術センター 中ホール
大阪市西区靭本町1-8-4 TEL 06-6443-5324

<講師と演題>*都合によりプログラムの変更がありました
1) 9:30~10:20 「UV硬化技術総論」
大阪府立大学 角岡 正弘 氏

2) 10:20~11:10 「UV/EB硬化モノマー」
荒川化学工業㈱ 澤田  浩 氏

3) 11:10~12:00 「光重合開始剤」
BASFジャパン㈱ 鮫島 かおり 氏

12:00~13:00 *****  昼 食  *****


4) 13:00~13:50 「UV硬化装置とその応用」
㈱GSユアサ 麻田 隆志 氏

5) 13:50~14:40 「EB硬化装置の現状と展望」
㈱NHVコーポレーション 岡崎 泰三 氏


14:40~15:00 ♪♪♪♪♪  コーヒーブレイク  ♪♪♪♪♪


6) 15:00~15:50 「UV硬化樹脂の硬化過程の評価法」
京都大学大学院 瀧 健太郎 氏

7) 15:50~16:40 「UV/EB硬化型インキ」
東洋インキ製造㈱ 上田 英俊 氏

2011/07/09

Asia Coating Workshopに参加

2011/7/4-5に北九州国際会議場でAsia Coating Workshopが開催されました。
小職も発表者の1人として学生を連れて参加して参りました。いうまでもなくアジア地域のコーティング産業は急成長しており、この業界の未来を担う若手を育てるための発表の機会を与えることが趣旨であります。

各国の研究室毎に、研究室のPLが発表し、その後学生が研究発表するという形式で行われました。活発な質疑応答もあり、おおむね盛会だったように思います。

小職はreal time FT-IRによる紫外線硬化樹脂の硬化過程の解析の発表を行いましたが、このワークショップでは紫外線硬化樹脂を研究している人が少なかったです。もっと多くの人がこの分野に参入してもらえたらと考えています。


2011/06/23

RadTech Asiaと成形加工学会に参加

電子線やUV(紫外線)を使用する様々な研究の国際会議のRadTech Asiaとプラスチックの成形加工に関する学会のプラスチック成形加工学会に行ってきました。

RadTechは横浜で、成形加工は船堀で開催されたこともあり、異例の掛け持ちをしてしまいました。やはり「二兎追うものは一途もえず」的な忙しさがありましたが、国内外でUV硬化のメカニズムの研究の重要性を少しはアピールできたかなと思います。

RadTechではコロラド大のボウマン先生と名刺交換ができました。研究にもコメントをしていただき、とてもモチベーションが上がりました。UV硬化を中心にこれからも国際的な需要は拡大していくとのことでした。成形加工学会では、real time FT-IRの測定法を発表しました。思いの外反響があり、こちらもうれしい限りです。

発泡セッションでも、色々と面白い動きがありましたね。発泡が促進する分子構造とは?がマイブームです。加飾セッションでは、めっきや印刷など様々な加飾法について研究発表がありました。日本写真印刷の方の基調講演が勉強になりました。

RadTechでは、まだまだわからないことだらけでした。ボウマン先生のクリックケミストリーを光でやろうというご発表が興味深かったです。

おおざっぱですが、ご報告まで。



2011/05/23

YouSendIt ファイル転送サービス

私は普段Gmailを使用しています。
Gmailの使い勝手は普段何も問題にならないほど良いのですが、
大きなファイルが添付できないことがたまに問題になることがあります。

大きなファイルを添付できない理由は、
・Gmailの容量制限
・受け手側の容量制限
のどちらかあるいは両方が考えられます。

こんなのときにファイル転送サービスは使えます。
このサービスは、ネット上のセキュアなスペースにファイルを一旦アップロードして、
送り先にはそのファイルのリンクのみを送信し、送り先がリンクからファイルを
ダウンロードするというサービスです。

私がよく使用しているのは、YouSendItというサイトです。
https://www.yousendit.com/login

以下に、Liteというコースがあるので、これを使えば無料で、
最大 50 MBまでのファイルを送ることができます。
http://www.yousendit.com/compare-plans?incid=topNavPlansSignUp_txt

ご参考まで。



2011/05/17

PPS27参加報告(3)-アトラス山脈編-

学会キャンセルが異常に多かったこともあり、最終日が金曜日になりました。そこで、金曜日のポスターセッション後に時間が空いてしまうので、近くのアトラス山脈に出かけることにいたしました。

今回も写真がメインですのでお気軽にご覧下さい。

アトラス山脈のふもとの町

お祈りをする敬虔なムスリムのドライバー

アトラス山脈は雪が降るので雪解け水が流れる大きな川がある。


アトラス山脈は赤土だらけ

ヒュンダイの車でドライブ

らくだの親子を見学

らくだの親子が突然動き出してびっくり。



古いモスク


自生しているミントの花。マラケシュのミントティーは喉に最高でした。


結構な激流が流れていました。この付近は、冬は1メートルくらい雪が降るようです。

なんとも危なっかしい橋。


ベルベル人の家から見た川岸


ベルベル人の家にある小麦をひく石臼。水の力で動く。

ベルベル人の家の門


ベルベル人のおみやげ物屋

ベルベル人宅のキッチン。きれに設えられている。

食器などをおいている棚。観光用だけでなく、生活感が漂っている。

バックヤード。土壁を厚くして、室内を一定温度に保っている。


カマドに加えてガスも使うらしい。あたりまえか。

特別なときに使う茶器。

寝室らしい。

裏庭。写真には写っていないが、ブランコがあった。


タンポポ

アトラス山脈の円形

PPS27参加報告(2)-メディナ編-

国際会議に行って一番困るのが夕食です。いわゆる横飯といわれる英語を喋りながら食事をしなくてはならない機会が多くなります。

ホテルでの食事もいいですが、マラケシュといえば世界遺産の旧市街の中心にあるジャマエルフナ広場の文化空間ですので、そこに行ってきました。ホテルからフナ広場まで30DHM(300円)くらいです。今回は写真が多いので気楽に見てください。



旧市街を走る馬車

フナ広場の入り口付近

フナ広場の郵便局

フナ広場のきれいな方のおみやげ物売り場

さるまわし

オレンジジュースの屋台(1杯40円)

なつめヤシなどのドライフルーツの屋台

先日のテロ現場付近(ちょっと危険)

フナ広場円形

生地などを売っている屋台

にぎやかな食べ物の屋台(マトンなどが食べられる)

エスカルゴの屋台

1杯100円で山盛りのエスカルゴ

エスカルゴとはつまりカタツムリですね。取り出して食べます。


一つ一つ取り出して食べるのが楽しい

オレンジジュース屋台のお兄さん

パンなども充実

たくさんの人が行き交うフナ広場

フナ広場名物の元祖ユーホーキャッチャー。
小さなタイヤをつるして、ペットボトルを倒します。


旧市街のシンボルのモスク


フナ広場のレストランで食事したときのイタリアの友人との写真

チキンのタジン鍋。これが実にうまい。

レストランからフナ広場を望んだところ

レストランの中(3F)