2010/06/28

紫外線硬化樹脂の硬化過程追跡用のPhoto DSC

 
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紫外線硬化樹脂の硬化過程追跡用のPhoto rheometer

 
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紫外線硬化樹脂の反応過程を追跡可能なreal time FT-IR/NIR


Posted by Picasa図1 real time FT-IR/NIR(実時間フーリエ変換赤外/近赤外分光光時計)

分光器 Bruker Optics VERTEX 70, Rapid Scan option,
仕様 4000 cm-1 ~ 400 cm-1を8 cm-1の間隔で33 msに1回スキャン
干渉系 RockSolid(R)干渉計
検出器 MCT(液体窒素冷却)
赤外光学系 赤外光は試料を透過して減衰
UV照射光学系 水平に置かれた試料に、30°からUV光を照射(室温から100℃まで測定可能)
UV光源 Omnicure S2000

図2 ウレタンジアクリレート/N-ビニルピロリドン/TPO混合系のUV照射前後の吸光度変化

図3 ウレタンジアクリレート/N-ビニルピロリドン/TPO混合系の6000 cm-1付近の吸光度変化



2010/06/27

S.M. Lindsay, Introduction to Nanoscience

2010/06/24にS.M. Lindsay, Introduction to Nanoscience, Oxford (2010)という本を購入した。

1年半前に、ある大学の採用試験を受けたときにそこがナノサイエンスの研究所で、あなたの研究のどこがナノサイエンスの発展に寄与できるのかという質問をもらい、まともに答えられなかったことから、未だにその無念さとともにNanoscienceとはどんなものなのだろうと良書を探していた。

そのころは発泡成形でナノの孔を作ることに夢中になっていたので、ただサイズがナノメートルオーダーなら何でもNanoscienceだみたいなこじつけをしていた。
その後、Amazon.comなどで検索すれば何冊か入門書が見つかったが、中身がよくわからないので購入するまでには至らなかった。

NanoscienceはFeynman教授のCaltechでの講演に端を発すること、カーボンナノチューブやナノ粒子などサイズを小さくすることで、バルク体では現れない特性が表れるということくらいの知識はあったが、それらが具体的にどのような物理の法則で説明されるのかについて、数式を交えて勉強していなかった。

Lindsay教授のIntroduction to Nanoscieneは、手にとってみると、小生が欲しかったものにとても近いものであった。学部上級生から大学院生向けに書かれている。物理屋さんらしく、Feynman教授の講義をそのままAppendixに載せている。そして基礎として量子力学と統計力学を130ページあまりさいて説明している。説明はわずかな数式を交えつつ、図を多用してわかりやすく書かれている。そのあとは、SPM(走査トンネル顕微鏡)やTop downとBottom up型のナノ構造作成技術つについて、こちらも数式を交えつつ平易に書かれている。そのあとは、ApplicationについてElectronicsやナノ構造、ナノ生物学などについてこちらも必要とあらば数式を交えつつ、説明がなされている。

Nanoscienceの背景にある物理の平易な入門としてはおすすめ。


光あてて樹脂かたまる日記

このブログを更新するのは、約1年ぶりです。
約1年も何もせずたちましたので、ブログタイトルを変えてみました。
新タイトルの「光あてて樹脂かたまる日記」とは、小生の専門分野である光硬化樹脂と
雨降って地固まるをかけました。

広辞苑によると、雨降って地固まるは
「変事があってかえって前よりよく基礎が固まることのたとえ。」
とあります。

今の自分は、今まで研究してきた発泡成形に関する経験を生かして
新たな研究対象を創出する大事な変化の時です。このことわざのように、
変化があってかえって前よりよく基礎が固まることを目指して、
変化に対する苦痛・恐怖を克服していきたいと思います。