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2015/02/25

4/23にパシフィコ横浜で講演します。

講演題目
UV硬化樹脂の硬化過程の解析と応用(ナノインプリント、3Dプリンター、多孔化)
講演概要
□日 時 : 2015 年4 月23 日(木) 15:10-16:05 (50 分間+質問5 分間)
□場 所 : パシフィコ横浜 アネックスホール
□コース名 : UI-4 紫外線技術の応用(1)プロセス応用
展示会URL
講演内容
紫外線の照射によりわずか1秒程度で光沢のある固い樹脂膜を形成することができるUV硬化樹脂は、エレクトロニクス、自動車、建材などさまざまな産業に使われている。一方でUV硬化樹脂の硬化過程ではモノマー同士が複雑に組み合わされた三次元網目構造を形成しているため解析が難しく、これまで本格的な研究はなされてこなかった。UV硬化樹脂の応用範囲が今後より高度化していく中で、硬化物や硬化過程の解析の重要性は今後益々増加していくと考えられている。
本講演ではUV硬化樹脂の硬化過程の解析と応用について最新の研究事例を紹介する。

(1)硬化過程の解析と硬化シミュレーション
ラジカル系UV硬化樹脂では空気中の酸素による重合阻害反応が起こり、重合ムラやタックの原因になる。ここではreal time FT-IRを使用した硬化過程のモニタリングと測定結果の解析法、硬化シミュレーションについて説明する。

(2)ナノインプリント樹脂の表面硬度と紫外線の光学系
紫外線の照射方法(具体的には照度分布)により樹脂の表面硬化度が変化することをロールツーロールナノインプリントプロセスでの具体例を紹介する。

(3)モデル3Dプリンターによって造形された樹脂の硬化ムラ
UV硬化樹脂の3Dプリンターを模した系において、酸素阻害反応が硬化物の重合ムラに及ぼす影響を実験とシミュレーションにより解説する。

(4)紫外線硬化樹脂を使用した新しい多孔化の方法
UV硬化樹脂を使用した独自の多孔フィルムの作成プロセスについて、トピックスを紹介する。

2015/01/16

科研費取れないとクビというテニュアトラック教員の現実

科研費取れないとクビというテニュアトラック教員の現実

あんまり暗い話ではないんですよ。

各大学は科研費を申請させることに躍起になっています。
正確なソースは知らないのですが、

科研費を申請した教員の数÷科研費を申請する資格のある教員の数≦1

が文部科学省からくる運営交付金に掛けられて交付されるからです。
つまり、科研費ださんと、運営交付金減らすぞーという、ことですね。

さらに○○大学では、テニュアトラック予算というお金がついているのだから、任期中に科研費が取れないと、あんたらクビよ~という、労働基準法すれすれなことが密室で放言されています。これもしかたないか。

科研費って、はずれた時はあ~やっぱだめだったか、とだいたいわかるのですが、当たった時に、何でこれが当たって、前のがだめだったのかがわからんのですね。

それで、若手Bなら採択率50%、基盤Bなら25%なので、何回か出しているとあたるという持ち回りのような予算のような気もしていて、いやでも、みんなまじめに審査しているはずだし。ともんもんとした気持ちになります。

科研費が当たるということは、自分が申請した分野なり学会なりに認められたという気持ちになり、とてもうれしいのです。

しかし研究室の予算計画として、当たるかわからん科研費を考慮して予算計画を立てるよりも、企業との共同研究をやっていたほうが、財務的には安定する。企業受けのいい研究をしていればの話だけれど。

最初は企業の共同研究などでほそぼそとやっていても、だんだん成果が出てきて、分野として学会に認められてくるとうれしいものです。

科研費なんぞにとらわれず、新たしい研究分野を確立するということに、今、テニュアトラック助教やっている人には専念してほしいです。それが10年後に必ず身を助けてくれます。

2014/11/13

研究内容

お久しぶりです。金沢大学に異動しまして研究内容を作成する機会がありましたので、こちらにも転載いたします。

プラスチックは金属と比べて柔軟性があり、軽く、安価であるため、われわれの身の回りにはたくさんのプラスチック製品が使われています。プラスチック製品を製造する民間企業は日本に2,450社(売上高5億円以上、(株)SPIインフォメーション調べ)あり、これらの会社は自動車や家電製品、日用品などのサプライチェーンを担っており、大変すそ野の広い産業分野です。日本国内の経済規模はおよそ4兆円(経済産業省調べ)です。

プラスチック製品を作る技術をプラスチック成形加工(技術)といいます。私はこのプラスチック成形加工という技術分野を化学プラントの設計・運転・保守のために体系化された化学工学の知識を活かして研究しています。化学工学では、化学反応、物質の流れ、熱の伝わりなどを体系的に扱い、数学モデルを構築し、実験とシミュレーションにより、プラントの挙動を予測したり、稼働中のプラントのトラブルを解決したりして、経済合理性にかなった設計・運転・保守を可能にしています。

私はこの化学工学の手法をプラスチック成形加工に展開し、成形現場でプラスチック(樹脂)を重合しながら成形する現場重合の一分野として紫外線(UV)硬化樹脂の硬化過程の解析と様々なアプリケーションをプロセスエンジニアリングの観点から研究しています。

例えば、UV硬化型のロールツーロールナノインプリント、紫外線を使った新規多孔ポリイミドの作製法とフレキシブル低誘電率膜への応用、UV硬化型の3Dプリンタの解析、爪に塗るUV硬化樹脂であるジェルネイルの安全性評価などを研究しています。また、二軸押出機による樹脂の改質やコンパウンディングに紫外線で分解する開始剤を使い、これまでにない機能樹脂の開発やサイクリックオリゴマーの開環重合などによる繊維強化プラスチックの開発も行っています。

基礎研究では、液体のモノマーが重合して固体になる硬化過程の速度論的な解析をリアルタイムFT-IR(フーリエ変換型赤外分光法)や粘弾性測定装置を駆使して、UV硬化により生成する三次元網目構造の数マクロメートルスケールの密度ゆらぎが硬化物の物性や、相分離(発泡)速度に与える影響を研究しています。これを発展させると、石炭中からのコークスの生成過程、火山の噴火、分岐プラスチックの発泡成形、パンやスポンジケーキの製造過程などの発泡現象を体系的に理解できるようになります。


 基礎研究からアプリケーションまで、高分子と光(紫外線)を基軸に付加価値の高いプラスチック成形加工の新たな地平を切り開いています。

2014/01/10

化学プラントの爆発事故に思う

今年も化学工場で爆発事故が起き多くの方がお亡くなりになられました。
心よりご冥福をお祈りします。
最近は、報道されているだけでも年数回、国内の化学工場で爆発による死傷事故が起きています。
化学工学のエンジニアの責任の重さを感じ、その教育に関わってきた身として心を痛めております。
私が元居た職場は、化学工場の設計・運転・保守の基礎となる化学工学を教える世界的に見てもトップクラスの大学でした。私は企業での現場経験がないままに教職に就いたため、化学工学の単位操作や反応工学、制御理論など未来のエンジニアになる学生を前に、実体験に基づかない教科書的なことを教えていたように思います。学生は企業に入り、経験を積んで優秀なエンジニアに育っていくわけですが、その初めの教育が、大学の専門教育であります。
大げさに考え過ぎだといわれるかもしれませんが、自分が教えていること教えたことが、将来の学生の命に係わることなのだという気概を持って、自分は教育という仕事に取り組んでいただろうか。化学工学のプラント設計・運転・保守の部分は、研究者も少なくナノでもないため華やかでもありません。しかし、人の命に係わる学問であることを忘れてはいけないと思います。
瀧健太郎

2011/10/01

超臨界二酸化炭素雰囲気下での高分子の表面張力測定

最近、ある人に頼まれまして眠っていた懸滴法による表面張力計を復活させました。
ただ復活させるのではなく、もともと別の用途に設計されていたこの装置を
表面張力を測るための装置にグレードアップしました。

  • 専用マイクロスコープ用光学系の追加
  • 超臨界二酸化炭素用の圧力制御の実装
  • オートフォーカス機能の実装
  • 懸滴の画像処理プログラムの実装
  • Sanchez-Lacombe状態方程式による密度計算と表面張力の計算

実装関連はLabVIEWで行いました。



送信者 光あてて樹脂かたまる日記

2011/08/09

査読した論文数

最近、毎週のように査読をしています。中にはへんてこな論文もあるわけですが、査読をやっていると自分が論文を書くときにディフェンスすべき内容がわかるようになりますね。また、論文を書くというモチベーションがわきますね。
以下は、年ごとの査読した論文数です。しっかし、今年は多いな。


2011/07/31

American Chemical Society (ACS)が提供する論文の書き方

ACSのメールリストから論文の書き方についてビデオのリンクが送られてきました。
Publishing Your Research 101というプロジェクトのようで、現在3つめまでのビデオが
公開されています。


Episode 1: How to Write a Paper to Communicate Your Research Professor George Whitesides of Harvard University answers key questions about manuscript preparation.
Episode 2: Writing Your Cover Letter Drs. Richard Eisenberg, TImothy P. Lodge, Paula T. Hammond, and Jason H. Hafner address some of the key questions about cover letters
Episode 3 :Selecting Peers to Suggest as Reviewers 

一つめのWhitesides先生のビデオが印象に残りましたのでご紹介します。
仮説を立ててそれを科学的に検証することで論文を書くという当たり前のスタイルを説明されています。


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