2015/11/28

Amazon Kindle Voyage

Amazon Kindle Voyage (広告なし)を買ってしまった.

性能は文句なしで,ほんとに紙のように文字が読めて,目が疲れない.

しかし,開封してみると,アクリレートのにおいがプンプンする.

Kindleの製造にUV硬化技術をたくさん使っているでしょう=.

未硬化のモノマーのにおいがするから,バレバレだよ~(隠していないか).

iPhoneもたくさん使われているはずですが,におい取りのためにエージングしているのか,はたまた,未知のUV硬化技術があるのか....

2015/08/02

ギャップイヤー制度

ギャップイヤー制度というものが始まるそうです.

大学入学前に,ボランティアや海外留学をすることを奨励するようです.キャリア形成の多様化という趣旨.

学生に学びたいように学ばせる,学生のキャリア形成は自分で責任を持つ.

という立場と,

大学は学生のキャリア形成のほぼ全責任を負う.大学を卒業するということは,卒業に足る能力を身に着けた人材であることを証明するものである.

この二つの考えが対峙しているような気がします.

大学が学生のキャリア形成にどれだけ関わるか.学生はどれくらい大学に依存していればいいのか.

東大(画一的)―京大(放任主義)論争のような.

ギャップイヤー制度は,文系的なモラトリアム機関が増えて,就職難民が増える方向に行かなければ,ひとまず成功でしょう.

日本のジョブハンティングマーケットでも新卒即戦力人材+グローバル人材が年々採用枠が増えていくはずです.そういう人材が日本の海外法人でどんどん採用が増えています.

日本における新卒一括採用制度がそろそろ衰退し,学生は卒業するのに忙しくて,在学中(特にB4とM2)中に就職活動なんてしている暇はない,みたいな学生生活になり,卒業後にジョブハンティングに敗れた人々は,ギャップイヤーを自動的に経験するなんてのも一般化するような気もします.それはギャップイヤーではないか.

競争力のある人材を育てていきたい,と移動現象基礎の採点をしながら思いました.



2015/03/28

東大合格者7割、入学辞退 日本最難関「滑り止め」に

「東大合格者7割、入学辞退 日本最難関「滑り止め」に」

あ=,これおもろい.

なんで今までこうなっていなかったのか不思議だったくらいだ.

東大に入れるくらいだったら,SATとかTOEFLとかちょっと勉強したら
余裕でしょうに.東大希望の半分くらいは辞退して,いったらいいんとちゃう.
半年だけ入学して,9月から米国とか.もっと行ってほしい.

日本の大学がダイバシティー増加かランキングを上げたいためなのか,
グローバル化ということで,奨学金を出して,海外の留学生を受け入れて,
授業は英語でと,大学の開国ですなとはしゃいでいるが.世界はもっと先を行っているのでは?

英語で講義をすれば,日本語よりも理解力は下がるし,
大学のレベルはこれまでよりも低下するのは明らかだと思う.
学生の理解度が下がるので,進捗も内容も下がる.
日本に来るくらいだから,一部の日本文化好き以外は,レベルが低い.

そうやって,みんなで寄ってたかって大学のレベルを下げてどうするんだ!

一旦落ちたレベルを再び引き上げるのは容易ではない.

研究のレベルの前に講義のレベルを上げなくては.
そのためには優秀な,難しい内容の講義も理解できる学生が渇望される.
そういう学生を連れてこなくては大学は生き残れないでしょう.

http://news.livedoor.com/article/detail/9941705/

2015/02/25

4/23にパシフィコ横浜で講演します。

講演題目
UV硬化樹脂の硬化過程の解析と応用(ナノインプリント、3Dプリンター、多孔化)
講演概要
□日 時 : 2015 年4 月23 日(木) 15:10-16:05 (50 分間+質問5 分間)
□場 所 : パシフィコ横浜 アネックスホール
□コース名 : UI-4 紫外線技術の応用(1)プロセス応用
展示会URL
講演内容
紫外線の照射によりわずか1秒程度で光沢のある固い樹脂膜を形成することができるUV硬化樹脂は、エレクトロニクス、自動車、建材などさまざまな産業に使われている。一方でUV硬化樹脂の硬化過程ではモノマー同士が複雑に組み合わされた三次元網目構造を形成しているため解析が難しく、これまで本格的な研究はなされてこなかった。UV硬化樹脂の応用範囲が今後より高度化していく中で、硬化物や硬化過程の解析の重要性は今後益々増加していくと考えられている。
本講演ではUV硬化樹脂の硬化過程の解析と応用について最新の研究事例を紹介する。

(1)硬化過程の解析と硬化シミュレーション
ラジカル系UV硬化樹脂では空気中の酸素による重合阻害反応が起こり、重合ムラやタックの原因になる。ここではreal time FT-IRを使用した硬化過程のモニタリングと測定結果の解析法、硬化シミュレーションについて説明する。

(2)ナノインプリント樹脂の表面硬度と紫外線の光学系
紫外線の照射方法(具体的には照度分布)により樹脂の表面硬化度が変化することをロールツーロールナノインプリントプロセスでの具体例を紹介する。

(3)モデル3Dプリンターによって造形された樹脂の硬化ムラ
UV硬化樹脂の3Dプリンターを模した系において、酸素阻害反応が硬化物の重合ムラに及ぼす影響を実験とシミュレーションにより解説する。

(4)紫外線硬化樹脂を使用した新しい多孔化の方法
UV硬化樹脂を使用した独自の多孔フィルムの作成プロセスについて、トピックスを紹介する。

2015/02/15

高分子の構造と物性

高分子の物性と構造という本が、講談社から出ています。
松下先生、佐藤先生、金谷先生、伊藤耕三先生、渡辺先生、田中先生、下村先生、井上先生という日本の宝のような人たちが溶液論から固体物性まで熱く語っています。教科書から熱さがこみあげてくる本てなかなか出会えないものですよね。
緩和時間が長いというのは、じっくりやる日本人の気質には合っていますね。
本文の内容については、また、後日感想を述べていければと思いますが、 「おわりに」に面白いエピソードがありましたので紹介します。 当初松下先生に遠藤先生から執筆の依頼があった時に、「式を使うな」という要求があったそうです。いかにも、化け屋らしいです。しかし、幾多の葛藤の末に、執筆者たちは、「この分野の学術を真に記述するためには、基本的な式は避けられない」というみごとな、それもごく当然な結論に至り、開き直り、この大作が出来上がったそうです。構造物性屋の心意気を感じます。構造物性こそが高分子の本流です。
話のレベルが下がるのですが、 学生への研究室紹介というのがあり、 ふと研究ってなんだろうと少し考えました。 以下の図のように、掘り下げる研究と広く浅く(水平展開)する研究があって、 研究室の中で両方行えるといいだろうなと、改めて思ったわけです。 ポイントは、その割合ですね。どうしても水平展開がやりやすいのですが、 深く掘り下げないと、研究領域は広がりませんね。
research

2015/01/16

科研費取れないとクビというテニュアトラック教員の現実

科研費取れないとクビというテニュアトラック教員の現実

あんまり暗い話ではないんですよ。

各大学は科研費を申請させることに躍起になっています。
正確なソースは知らないのですが、

科研費を申請した教員の数÷科研費を申請する資格のある教員の数≦1

が文部科学省からくる運営交付金に掛けられて交付されるからです。
つまり、科研費ださんと、運営交付金減らすぞーという、ことですね。

さらに○○大学では、テニュアトラック予算というお金がついているのだから、任期中に科研費が取れないと、あんたらクビよ~という、労働基準法すれすれなことが密室で放言されています。これもしかたないか。

科研費って、はずれた時はあ~やっぱだめだったか、とだいたいわかるのですが、当たった時に、何でこれが当たって、前のがだめだったのかがわからんのですね。

それで、若手Bなら採択率50%、基盤Bなら25%なので、何回か出しているとあたるという持ち回りのような予算のような気もしていて、いやでも、みんなまじめに審査しているはずだし。ともんもんとした気持ちになります。

科研費が当たるということは、自分が申請した分野なり学会なりに認められたという気持ちになり、とてもうれしいのです。

しかし研究室の予算計画として、当たるかわからん科研費を考慮して予算計画を立てるよりも、企業との共同研究をやっていたほうが、財務的には安定する。企業受けのいい研究をしていればの話だけれど。

最初は企業の共同研究などでほそぼそとやっていても、だんだん成果が出てきて、分野として学会に認められてくるとうれしいものです。

科研費なんぞにとらわれず、新たしい研究分野を確立するということに、今、テニュアトラック助教やっている人には専念してほしいです。それが10年後に必ず身を助けてくれます。

2015/01/02

MBR(マスターブートレコード)障害からの復旧

愛用のLet's note CF-SX2のマスターブートレコード(MBR)が壊れてしまい、いろいろと試行錯誤しながら、なんとか復旧できました。MBRはwindowsなどを起動する際に必要な情報なのですが、ハードディスク上のたった512バイトの情報がこわれるだけで、osが起動しなくなるという恐ろしい障害です。
備忘録のために復旧方法を書いておきます。
なお、1年前に、私はlet's note CF-SX2のSSDを120 GBのものから、240GBのものに換装しています。そのため、プログラムなどがインストールされた、クローンSSDを持っているという稀有な状況です。

(1)windows 7を起動させると、biosは起動するが、その後、画面が真っ黒になり、矢印のマウスカーソルが真ん中で点滅する。
(2)ネットの情報を頼りにMBRが壊れたと診断しました。
(3)ssd120GBをlet's noteに取り付けて、ssd240を取り出しました。
(4)サンワサプライ IDE/SATA-USB3.0変換ケーブル USB-CVIDE5というケールブルをsub3.0に取り付けて、ssd120GBからwindows 7を起動しました。起動できてよかった。
(5)IO-DATAのHDC2というRAID1のバックアップ用ディスクに、ssd240GBの内容をコピーしました。使用したソフトは、EaseUS Todo Backup Free 8.0 です。
(6)ssd240GBにssd120GBのクローンを作成しました。これもEaseUS Todo Backup Free 8.0 の機能でできます。
(7)ssd240GBをlet's noteに取り付けて、windows 7を起動できました。
(8)EaseUS Todo Backup Free 8.0 では、クローンを作成すると、ssd240GBのうちssd120GBの120GBのみのパーティションが作成されていました。
(9)そこで、AOMEI Partition Assistant Standard Edition 5.6にて、未設定の領域にパーティションを作成し、cドライブのパーティションと併合しました。
(10)IO-DATA HDC2にバックアップされていたファイルのうち、必要なものを復元しました。
以上です。やれやれ。
MBRの障害であるなら、バックアップ~クローン~復旧は必要ないかもしれませんが、MBRを単独で直す方法がわからず苦労しました。