2010/12/19

American Journal Expertsが日本語→英語翻訳サービスを開始

満を持してかどうかわかりませんが、英語論文のプロの校正会社として定評のあるAmerican Journal Expertsが日本語→英語翻訳サービスを開始しました。
この会社では、英語の校正(editing)、論文を読んでの批評(review)を提供していました。他の言語ではすでに翻訳も手がけていましたが、ついに、日本語でも翻訳をするようになりました。果たして実力はいかに。

http://www.journalexperts.com/jp/translation
以下、ページの引用です。

2010/12/02

ネイルエキスポ2010

11月28日に東京ビックサイトで開催されたネイルエキスポ2010に行ってきました。
ネイルエキスポ2010は国内外のジェルネイルの会社が一堂に会して、新製品の発表、ネイル技術のコンテスト、格安販売などを行う展示会です。

http://nailevent.jp/nailexpo10/

紫外線硬化樹脂をネイルに使うという技術的な観点から、大きなトレンドとして印象に残った点を挙げます。

  • ジェルネイルの光源は紫外線ランプからUV LEDへ
  • 熱で接着するフィルムタイプのものがお手軽ネイルとして普及
  • 瞬間接着剤のような空気に触れて硬化する紫外線ランプのいらないジェルネイルが出現(2011/2/6に訂正しました)

なかでもUV LEDへの移行は確実なような気がします。ネイルエキスポでは各ブースでネイルを施してくれるのですが、UV LEDを使用しているブースは人気であるにもかかわらず、列がほとんどできていませんでした。UV LEDは紫外線ランプに比べて光強度が強いので、硬化時間が短く、施術時間も短くなるためではないかなと思いました。

ただし、強い光を当てればその分発熱速度は高くなり、温度上昇も激しくなるので、安全性へのケアはこれまで以上に重要になると言えます。

「反応系のレオロジー:電子機器用材料を中心にして 」渡辺先生のご講演

TAインスツルメントの第4回レオロジーセミナーで化学研究所の渡辺先生のご講演を拝聴しました。今回は反応系レオロジー:電子機器用材料を中心としてというお題でのご講演ということで、線形粘弾性からゲル化についてまで2時間にわたり熱心なご講演を拝聴することができました。

ご講演の最後の数枚のスライドで、硬化性樹脂の残留ひずみや応力を解析されている研究者の論文(Nishimura & Nakagawa, Heat Transfer-Asian Research, 31, 194 (2002), 日本機械学会論文集(B編), 66, 2718(2000))を紹介されていました。その際に、しきりにChemEの研究者がそのような仕事をされているということをおっしゃっていました。これはレオロジーの手法以外にも様々な解析手法を組み合わせて結論を導いていくことの大切さを解かれていたのだと思いました。

小生は紫外線硬化樹脂の硬化挙動の評価にレオメータと自作の解析ソフトで挑んでいます。しかし、高速で発熱の顕著な反応の紫外線硬化樹脂ではひずみと応力の関係だけでは解析は難しく、FT-IRやPhoto DSCでの解析も欠かせません。これら結果を結びつけて理解するためには、ChemE的なアプローチが重要であると小生も思っています。

2010/10/31

アドバンスト・メディア社長 鈴木清幸氏の講演

本日(2010/10/30)は私の所属する化学工学教室の同窓会(洛窓会)の総会、講演会、懇親会がありました。講演会では3人の方にお話いただきましたが、特に印象に残りましたアドバンスト・メディア社長の鈴木清幸氏のご講演について書きたいと思います。

講演題目 ソフトコミュニケーションの時代へ ~ 人中心のコミュニケーションの実現 ~

鈴木氏は人工知能による音声認識ソフトを開発販売する会社(http://www.advanced-media.co.jp/company/index.html)の社長をされている方です。

音声認識ソフトといえば、Microsoft WORDやWindows Vistaにも搭載されており、それほど珍しいものではないと思っていたのですが、アドバンスト・メディア社が開発しているAmiVoiceは事前にソフトに学習させる必要が無く、いきなり高い認識精度で音声をテキストに変換できるそうです。また、PCというキーボードやマウスが主体の入力デバイスが使えない、携帯電話や医療現場、工事現場などで端末に話しかけるだけで文章が作成できる状況を想定してシステムが作られています。

ご講演を拝聴していて面白いなと感じたところは、単なるソフトウェアベンダーではなく音声認識ソフトを核としたビジネスモデルを構築しているところです。

ビジネスモデルの中核にあるのは、人中心のソフトコミュニケーションという考え方で、人間の自然な動作によりコンピュータを操作しコンピュータに補助をさせるという考え方のようです。

アドバンスト・メディアのホームページにも同じ内容が紹介されていますが、音声認識ソフトを使って、議会の議事録を作成したり、保険のコールセンターの支援システムを作成したり、お医者さんのカルテや所見などを入力する補助をしたりするシステムが構築されています。それぞれの専門分野ごとに専門用語が異なるので、分野ごとに特化した辞書を用意することで変換効率を高めて実用化しているようです。お医者さんのシステムでは、お医者さんがこれまでキーボードに入力していたよりも早く入力できるようになり、残業が無くなり、より多くの患者さんを診察できるようになったとか。

保険のコールセンターの支援システムでは、コールセンターの人が正確な表現で保険の内容を説明しているかどうかを監視したり、契約の際は、言い忘れがないように、画面上にまだ説明していない内容が表示されていたり、お客様に住所や電話番号の入力を求めるときは、会話の内容がその部分に移った際に、会話の内容を音声認識ソフトが自動的に理解し、画面に表示するなどのデモを見せていただきました。

これからのビジネスターゲットは、医療・介護だそうです。介護従事者は介護保険ための膨大な書類作成があり、実際の介護以外の事務作業に忙殺されているようです。この作業を音声認識ソフトによる音声→テキストの変換と、変換されたテキストの人間による修正と、音声を発した人の承認により、介護従事者がキーボードをたたかなくても書類が作成できるシステムをオンライン(ASP)で構築するようです。

他にも、日本語で携帯情報端末に話しかけると英語で翻訳した内容がしゃべり出されるなど、お~と思わされるような技術でした。

音声認識ソフトという核がしっかりしているからこそできるのでしょうが、自分たちの技術をいかにしてビジネスに結びつけるかというアントレプレナーならではの発想と行動力を感じた講演でした。技術とビジネスが結びつかないとやっていておもしろくないですものね。

まだまだ音声認識ソフトは進化していくのでしょうが、チューリングテストにパスする人工知能が生まれる日も近いのでしょうか。そんな人工知能に、漫才の一つでもしてもらいたいものです。

以下のソフトは万人向けに作られているので、特化したアプリケーションのものよりは認識率は低いと思われますが、ご紹介します。



2010/10/25

Google PageRankの数理

大学の生協でGoogle PageRankの数理という本を購入しました。共立出版からハードカバーで出版されています。そこいらのビジネス本とは全然違う、数理のにおいがぷんぷんする良書です。

この本はGoogleのページの順位づけがどのような理論に基づいて成されているのかを大学で線形代数を教えている情報科学の教授が書いた本です。webページのリンク構造を線形代数(行列)で表し、ページのランク付けを線形代数の固有値問題に落とし込んでいる(途中略)ところが実に爽快です。大学の学部で線形代数や統計確率の抽象的な講義を受けてもそれがどのように実社会に役に立つのかはなかなかわからないものです。

しかしこの本では、線形代数でGoogle方程式を記述しそれを解くことでページのランク付けを行うという明快なアウトプットがあります。大学2年か3年生くらいの数学をベースにしているので、是非読んでみてください。



2010/10/24

ボード設計者のための分布定数回路のすべて

ボード設計者のための分布定数回路のすべて 碓井有三著(自費出版)
http://home.wondernet.ne.jp/~usuiy/book/book.htm
という本を紹介させていただきます。

この本は電気回路を基板に組み付けるための設計者が理解しておかなければならない
反射やクロストークの説明が成されています。特徴的なのは、分布定数系の偏微分方程式をラプラス変換によって常微分方程式に変換してから解いているところでしょうか。実に明快で読みやすい本です。私のような電気が専門ではない人間にとっては、丁寧に書かれているこの本で色々と勉強させていただいております。特にだ9章のギガビット転送の線路損失の顕在化とのころが参考になりました。

ホームベーカリー

購入したホームベーカリーが金曜日(10月22日)に家に届きました。私は学生時代にパン屋に修行に行ったりと、以前からパン作りに興味があったので、久しぶりに昔のことを思い出しながら、この週末は、パン作りに励みました。ちょうど両親が京都まで来てくれていたので、できたてのパンを振る舞うこともできました。パン屋さんのパンが簡単に作れて両親も好評でした。

ところで、パンって発泡現象ですよね。
イーストから出てきた炭酸ガスが気泡になって膨らむわけで、小麦粉は熱による架橋反応を起こして、最終的な気泡の形状や連通率が決まるはず。
そういえば、フランスにはパンの3次元発泡シミュレーションをやっている人がいたなぁ。パンを食べながら発泡のことを考えると、日頃の研究の大変さを忘れますね。

パンには色々なバリエーションがあります。
小麦粉だけでも、スーパーでふつうに売っている日清製粉のものや、
米国やカナダ産のゴールデンヨットという超強力粉や、北海道産の
春豊や春よこいなど使う小麦粉によってもふくらみ方やおいしさが違います。
バターの種類や、レーズンやクルミを入れてもいいですね。
こういう食材が手にとって買える店が京都伊勢丹の地下2Fにできました。
富沢商店http://www.tomizawa.co.jp/
便利ですよ。

うちで購入しましたホームベーカリーです。初めてでもとってもおいしくできるので、
パン好きの人は気に入ること間違いなし。
 


これからは食べ物関係の内容も入れていきますね。