2014/02/16

4. 博士は士業か?

これは博士(工学)の仕事について紹介するコラムです。

ついに4回目ですね。今回は博士は士業?というタイトルをつけてみました。

士業というのはWikipediaによると

士業(しぎょう・さむらいぎょう)とは、日本における「-士」という名称の専門資格職業の俗称である。

例えば、弁護士、司法書士、土地家屋調査士、税理士、弁理士、社会保険労務士、行政書士、海事代理士などが士業と呼ばれる職業です。医師や薬剤師(Wikipediaにはないです)も士業のようです。

このような職業の人たちは、その仕事をするにあたりたくさん勉強して、国家資格を取得して、国による必要な研修を受けた後、国による免許をもらい仕事を始めることができます。すなわち国家がそのひとたちの能力を免許という形で保証しているわけです。

そのひとに能力がなくなったり、人格的に問題がある場合は、士業を規定している法律により、免許が取り上げられてしまうこともあります。士業の免許を得た人は、よほどのことがない限り、生活の糧となる仕事を始めること(就職したり開業したり)ができます。

また、それぞれの職業に応じた特別な権限(個人情報の請求権や診断書の発行など)があります。国家資格である士業は地域に根差したとてもローカルな仕事なので、日本がグローバル化しても、なくならない仕事だと言われています。

ところで博士にも「士」がついています。ところが博士は士業ではないようです。博士をもらっても仕事はついてこないのです。では、士業ではない博士は、どうやって自分の仕事を見つければよいのかを考えてみましょう。

そうなんですよね、いい研究しかないんです。

実は、パーソナリティーの要素は大きいのですが、最初に目に入るのは3. 博士のアイデンティティーでも書きましたが研究です。

同じ分野で就職したければ 研究 > パーソナリティー
企業などもう少し広い分野で仕事を探したければ、研究 = パーソナリティー

くらいかなという印象を持っています。

この辺はまたあらためて議論したいと思います。

どうでしょう、博士になりたくなりましたか?