2016/12/22

LEGO MINDSTORM EV3を研究室に導入

瀧研究室では,学生にプログラミングをスキルとして身に着けてもらうために,レゴのMINDSTORM EV3というロボットを購入しました。5台で20万円。もっと安いRaspiとかAruduinoも考えたけれど,完成度が高いのがレゴでした。







ロボットのプログラミングで学んでもらいたいのは,細かなテクニックではなくて,ゴールにたどり着くのにたくさんの方法が考えられるような問題で,アイディアをたくさんだして,試行錯誤して,ゴールに早くたどり着く力を養ってもらいたいからです。

研究の世界では,アイディアを試したいけど,リソースやお金,時間の制約がたくさんあるのが,現実です。限られた時間で,できることは常に限られています。そのような環境下で,最適な選択ができた人たちが,大きな成果を得られるのが研究の厳しさであり,面白さでもあります。

レゴは,その制約がほとんどない。いわばハイテクの砂場です。自分が思いついたアイディアを,ブロックで組み立てたり,すぐにプログラムしたりして,ロボットを動かせば,試したアイディアがよかったのか悪かったのか,すぐわかる。よかったらさらによくするにはどうすればいいか,考えればいいし。悪かったら原因を追究するために,また,新しいアイディアを考えればいい。

こういう経験を通じて,自分でアイディアを考えて,挑戦するマインドを自分の中に構築してもらいたい。少ない試行回数で,無数の選択肢から,一番良さそうなものを選び取っていき,ゴールに早くかつ正確にたどり着くスキルを養ってほしい。

これからは,AIに使われるか,AIを作るかで,年収が10以上違う時代になるはずだから,AIにできないことを人間は伸ばしていかなくては。

がんばれ,瀧研の学生たちよ!


2016/06/26

Carbon 3D CLIP

先日のフォトポリマーコンファレンスでCarbon 3Dの招待講演がありましたが,久々にその会社のホームページを見てみると,技術の進歩に驚くばかりです。

これまで,3Dプリンターといえば,造形速度が遅い,光沢面がでない,強度が低い,などおよそホビーの域を出ないものでしたが,Carbon 3D社のCLIPという3Dプリンターはこれらの問題点を克服しています。

とくに材料面でのヴァリエーションが増えており,近いうちに複合材料などへの展開も完了するのでしょう。

射出成形に取って代わる3Dプリンターが現れたと言ってもよいと思います。たしかに,ピースあたりの成形時間は,射出成形が速いですが,Carbon 3D社のCLIPは型締め圧が要らないのでフットプリントが小さく,狭い面積にたくさんの装置を置けます。それも安く。

工場の生産個数 = 成形時間 × 装置数
射出成形機     短い   × 少ない
Carbon 3D     CLIP 遅い × 多い 
がスケーラブルになっています。

日本の射出機メーカーや材料メーカーは,
この技術について,真剣に取り組むべきだと思います。

2016/02/24

鉛筆硬度

筆記具は,パソコン,ポメラ,ペン,万年筆,ボールペン,シャーペン,クレヨン,蛍光ペン,パステルなどいろいろあるけれど,書くということを突き詰めていくと,結局鉛筆に行きつくことがわかった。

自分に合った硬度で,さらっと紙の上にアイディアを書いていくことは,私には,他の筆記具では思うようにはいかない。

鉛筆の先が丸くなると,小さな鉛筆削りで,少しとがらせて,また,書き始める。この間とシャリシャリというととが,物を考えるのにちょうどいい。
図や数式には鉛筆があっているな。

人それぞれ好き好きですが,自分に合った硬度を探してみるのも楽しいものですよ。